Footprints In The Snow
雪の夜。
X'masがやって来るというのに心は沈んだまま。
友達とも何だかうまくいかないし、
今年は色々あってこのままシュトーレンも食べられないかもしれない。
サンタクロースも世界中で仕事があるんだから、多分僕のところへは来ないだろう。
大好きなベッドの毛布だって今夜は何だか冷たい。
窓の外はずっと雪が降ってる。
ずっとずっと雪が降ってる。
景色がシュトーレンみたいに真っ白に染まっていく。
僕はこう思った。
『こんな大嫌いな世界なんか、この綺麗で美味しそうな雪で真っ白に塗りかえてよ!』
その瞬間、僕の目から涙が零れ落ちた。
大好きだったパパから買ってもらった毛布の上に、次から次に涙が零れた。
もうそうなったら止まらない。
僕は体を思いっきりジタバタさせて、
ベッドの上で気が済むまで泣いてみた。
月はまるでそんな僕を全部見てるかのように
優しく世界を照らしていた。
雪も優しく、少しずつ少しずつ、静かに静かに
世界を包んでいった。
そうだ
ドアを開けたら、
雪の上にブーツの足跡をつけるんだ。
右足、左足、右足、また左足って。
My footprints in the snow 見つけて
Your footprints in the snow 探してる
眠れない夜だって 歌い歩くよいつまでも
My footprints in the snow
Your footprints in the snow
冷たい手 差し出せよ
眠れない夜だって 歌い歩くよいつまでも
~世界中の僕みたいな君へ~
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